【サイバッチ！】インデプス　009号　日垣隆ってひどい、の告発！ 02/04/10 09:52 2002/04/10

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タイトル：【サイバッチ！】インデプス　009号　日垣隆ってひどい、の告発！ 02/04/10 09:52 2002/04/10

★☆★☆★うぉ～い、なんか知らないけど「表紙」がでけたらしいよぉ～★☆★☆★ 　　　Part5さん、という奇特な御仁のご好意によりまして、なななななんと！　　わが【サイバッチ!】インデプスの「表紙」ができあがったそうであります！！　　　　◎【サイバッチ!】インデプス　勝手に表紙置き場　　　　　　　http://cloud.prohosting.com/keana/ 　　いやあ、これってちょっといい感じ、かも……ううう、うれしいなあ。　　　Kamezoさん（こういう時は「さん」付けね）の手配みたいですが、　　　　　　お心遣い、ほんとにありがとうございまし～。 ━━━━━━━━━━━●OH! CYBER PAPARAZZI●━━━━━━━━━━━━━ 【サイバッチ！】インデプス　009号 [04/10/02] 聞いてください、日垣隆ってひどいんですぅ～、ぜったいに許せません～、といたいけな蛆虫読者から、ちんちんのちぎれそうな告発メイルが！！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆配信数：79281◆ 　前号でお知らせした通り、【サイバッチ!】から【芸能裏ねたジャーナル】とインデプスが独立しました。【サイバッチ!】に登録してた方は自動的に配信されます。また、新たに登録・解除したい方は以下URLから該当メルマガを選んでください。一部にメルマガを解除したにも関わらず、また、配信され続ける方がいるかと思います。大変恐縮ですが、以下で解除をお願いいたします。 (登録・解除):http://member.nifty.ne.jp/~cybazzi/mailux.html ●無許可転載歓迎。ガンガン転載してください。でも、上記URLは入れてね HP(cybazzi.com)http://www.cybazzi.com HP(Kamezo版)http://move.to/cybazzi ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ★☆インデプスサーバ移転＆大月隆寛＠暴力デブ太郎編集長就任なおまんせ～☆★ ▼▽あの！日垣隆にコケにされた蛆虫読者が、こんな告発メイルを!▽▼ ▼▽どうやらキチガイクレーマー扱いされたみたい（笑）　ああ、お気の毒～▽▼ 　日垣隆といえば、今やそのベストセラー『偽善系』『偽善系Ⅱ』（文藝春秋）などで、右も左も構うことなくぶっ飛ばしまくり、既存の論壇利権にあぐらをかいて脊髄反射で因縁つけてくるキチガイ系評論家、トンデモ文化人、ゴロツキオヤジライター相手に連戦連勝、昨今ほとんど商売がたちゆかなくなってきているはずの論壇界隈で、いまどき新進「硬派」言論系評論家として文藝春秋公認、新潮社お墨つき、まるでＳＭＡＰかモー娘。のような勢いでじゃんじゃんバリバリ売り出し中の御仁であります。　　もともと、『エコノミスト』の巻頭コラム「敢闘言」で地味に評判になっていた書き手でありますが、それがいまや化石の如きサヨク教条主義老人性痴呆の進行も著しい、あの佐高信に真正面から噛みついて辟易させ、かのホンカツ教信者の総本山『週刊金曜日』がトンデモ全開、商売っ気百万馬力でこさえた『買ってはいけない！』のトンデモ加減を臆するところなく罵倒しまくり、元祖蛆虫雑誌の『噂の真相』を、「いまだ敵と味方の単純二分法によって誉めたり斬ったりする１９６０年代的編集方針で知られており、貧乏くさい雑誌であるにもかかわらず、安定した読者層を確保してきました。一見過激な雰囲気をもちながら、とても安心して読める雑誌だからでしょう。執筆者もテーマにもオチにも意外性はありません」と、正しくコケにし、かと思えば、今度はおのれが「斜断機」連載中の『産経新聞』の看板コラム「産経抄」にもアヤつけてひと悶着招いてみせたり、と、いやもう、とにかく右も左も知ったことか、とぱかりに相手かまわず狂犬のごとく食いついてはかたっぱしから騒動にしてゆく姿勢は、傍目八目で見ていてもなかなかオモシロいばかりか、同業他社のこちとらとしてもヒジョーに励みになってきております。芸風、割とかぶってるし（笑）　特に、おまえら偉そうに言ってもこんなにダブルスタンダード、陰湿な裏工作バリバリの偽善野郎じゃねえか、ゴルァ！　という基本姿勢からは、いまどきなお「言論」の有効性を思いっきり信じてみせて、あらゆる「批判」は常にオープンになされるべきだぁ！と、ド真ん中の直球一本で勝負しようとする心意気が垣間見えて、いやあ、あたしみたいな寝わざ、からめ手、陰謀、裏工作まで何でもあり、手段は選ばずとにかく気に入らない相手はタコ殴りにしてスッとすりゃいい、という外道からすりゃ、もうかたじけないくらいにまぶしくって、うっかり関わりゃ眼がつぶれる、っつ～くらいのもんであります。 ◎日垣隆　公式サイト「ガッキィファイター」はこちら http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/ 　その、今やもったいないほどの「言論」原理主義者にして、「硬派」ジャーナリズム的正義の最終使徒と一部には目されつつある日垣隆センセに関して、ああ、なんと！　信じられないことに、いきなりキチガイクレーマー扱いされたらしい蛆虫読者の一匹から、ちんちんのちぎれるような告発メイルが、わが【サイバッチ！】インデプス編集部に舞い込みました（笑）　その中身たるやあなた、とにかく異様なまでのしつこい長文で、まさに蛆虫が蛆虫のごとく扱われた怒りと屈辱に満ち満ちた正真正銘、ちんちんちぎれまくりのシロモノだったのでありますが、経緯をかいつまんで言いますと、どうやら、日垣センセの田中康夫まんせ～は最近ちょっと行き過ぎなんじゃないか、という内容の感想をメイルで送ったところ、「匿名でしかもの言えない卑怯モンのくせにいい気になって能書き垂れてくるんじゃねえよ、このドシロウトが」てな、実に蛆虫にふさわしいステキな対応をされちまった、ってことらしいのであります。 ▼▽Kamezo号泣！　雷太憤死！　ぽんすけせんずり！　編集部は騒然！！▽▼ ▼▽蛆虫ゆえのサベツに蛆虫たちはみんな慟哭……ってほんとかぁ？？▽▼ 　まずは、以下その告発メイルから要点のみ抜粋してご紹介。よく読むとこの蛆虫、蛆虫ながら結構まっとうな訴えをしております。ううううう……（泣）￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　今回、田中康夫に関する日垣大先生の斜断機のマンセー原稿があまりに酷い、杜撰だと思ったので、これも、逐一、引用と論拠を上げて、でももちろん丁寧に、「おかしいではありませんか？」と、卑劣な蛆虫しか使わない出会い系犯罪の温床たるホットメールで送ったのです。土曜のお昼のことでした。　そしたら、なんと即日中に有り難い返信が来まして、「匿名でメールを遣すとはなんて卑劣な奴だ！　二度とメールすんな！」と、もう烈火のごとくお怒りで、いやそりゃあたしだって、「中卒ドキュソ、ジャーナリストになりたかったけどやっぱりなれなかったよ組、哀れな下層業界人」として、こんな大物に電話一本で潰されちゃ適いませんから、そりゃ匿名で出しますわな。　「匿名は卑劣でも何でもありません、匿名が卑劣だという論証を下さい」、という趣旨で、結構丁寧なメールを日曜に返信したですよ。本当は土曜中に送っても良かったのですが、そこまでしちゃ嫌みだろうと思いまして。「あんた、俺が突っ込んだことにぐうの根も出ねえから、それには一言も触れずに、そうやって匿名のせいにして逃げんだろう？」なんてぇ本音は一切触れずに(^○^) 　そしたらまたまた即日返信っすよ。またしても今度は、「デタラメ、腰抜け、罵詈雑言の卑劣な匿名者」(←多少の皮肉が無かったと言えばウソになりますが、決して罵詈雑言などはありませんでした)。最後は「いい気になってメールして来たんだろうが、二度と俺にメールすんな！」という内容で、匿名が卑劣だってことの説明は無いし、日曜中に返事は書いちゃいましたけど、こんな楽しいことをタイムラグを置かずにするのはもったいないククッ、あいや、深く傷付きまして、寝込みたくもなり、やはりバトルメールは一日一本がネットの礼儀でもあろうと心得、これから出す所です。そろそろ、向こうは着信拒否を設定するのではなかろうかと、ぶるぶる震えています(・o・)。　最初は、同業者を罵倒することにゃ人一倍熱心な奴も、一皮剥きゃあ、自分が批判されることにゃ、何の免疫も持たない情けねぇ野郎だ、こんな奴はさらしちまえ！　と思ってましたし、今でも、匿名だからという理由で卑劣呼ばわりされる覚えは無いと確信していますが（だいたい、名乗ったからって、この人、俺のこと知りゃあしないんだもん。今後何処かで会う可能性もなし。何の意味がありますか）、私が何者かということは、やはり大事なのでしょうか？　そういう部分がちょっと気になって、さらしもんにするほど、この人、アホなんだろうか？　俺がやりすぎな部分は無いだろうか？　と引っ掛かっていることも事実です。　本音の部分では、本当は、雑誌等の活字メディアでこそこれを晒して告発したいのですが、何しろそんな付き合いは無いし、「噂の真相」からして田中康夫マンセーの中核にいて、他のウヨ系メディアも、少年犯罪絡みでだいたい彼と付き合いがあって、こりゃもう言論圧殺状態ですから、こちらには活字で訴える術がありません。　正直言って、自分は好きなように罵詈雑言並べ立てて大物同業者や大新聞をコケにして、それで喰っているくせに、ご自分は批判は受け付けないってのには頭に来ます(この業界、みんなそうすっよね)。でも何せこっちは、「中卒でジャーナリストにはなれなかったよ、ジャーナリストって、おいしいんだろうなぁシクシク、でも俺は何言っても聞いちゃ貰えないエロ雑誌作ってＯＬからの投稿をせっせとでっち上げて創作している負け組みだしぃ」ですから、どこかの編集部に、日垣って奴は、こんな性根の悪い奴だと訴えても相手にして貰えるわけでなし。　おいらは確かに田舎もんの中卒の２ちゃんねらーのドキュソで、女房には逃げられ、田舎じゃ、年金暮らしのぼけ老人が、「嫁と孫はいつ帰ってくるんかのぉ」と糞尿垂らしている、ジャーナリストにはなれなかった負け組だけれど、自分が書いたもんの間違いを読者から指摘されたら、それが罵詈雑言に満ちていようが、匿名だろうが、業界内部からの嫌がらせだろうが、事実は事実ですから、訂正も出すし、ボロ滓に言い返したい所を堪えてお礼も言います。それが、田舎もんの中卒(以下略－)でありながらも、ささやかな、最低限守るべき職業倫理だと信じて、今日までコツコツ仕事してきました。　ジャーナリストにもいろいろあるだろうけれど(正直バカばっか)、まさか間違いを指摘した程度のことで、クソミソな罵倒が帰ってくるとは思ってもみませんでした。この人のこと、田中康夫マンセーが暴露される前は、結構尊敬していた自分が恥ずかしいです。今は憑き物が落ちたように、冷めた目で見ていますが、なんでこんな穴だらけの文章しか書けない男が、大新聞や大文藝春秋で重宝されているんだろうと、溜息が漏れます。　２チャンやサイバッチに投稿でもして晒したい所ですが、正体探られたら業界的に抹殺されるし。悔しさのあまりチンコから血が出そうです。私が首吊ったら、仇を取って下さい。あ、それで、いつ着信拒否が掛かるか、いつまでメール交換が続くか解りませんが、その内にやりとりのログでもお送りしてよろしいでしょうか？(~_~;)。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　蛆虫に対するあまりにひどいこの蛆虫扱いに、わが編集部一同、涙しました。泣きました。kamezoは同情のあまり鼻水とよだれを滝のように垂れ流して子どものように泣きじゃくるわ、雷太はいきなり素っ裸になったかと思えばカビの生えた破れ畳の上を転がり回ってくやしがるわ、ほっとくと三国人からくすねた青龍刀振り回して表に駆け出しかねない勢い。最近新たに加わった新入りぽんすけまでもが、意味なく興奮してちんちんこすり始める始末。いや、とにかくこういうサベツには異様に敏感なんですわ、蛆虫って。　だもんで、いやあ、ひどいですねえ、許せませんねえ、善意の読者の親切でいたいけな感想に対していきなりこんな極悪非道な扱いをするとは信じられません許せません、どうぞどうぞログでも何でも山ほど送りつけてくださいまし～、ぐへへへへ、と返信したところ、ほんとに信じられないほどていねいで詳細なログと関係資料が手もとに届きました（笑）　　この無名の蛆虫の言うことが正しいのか、はたまた蛆虫を正しく蛆虫扱いした日垣センセの対応がまっとうなのか、聡明なるわが【サイバッチ！】読者諸兄姉にご判断いただくために、そのやりとりを資料として提示することにします。 ▼▽無名の蛆虫と日垣隆センセとのやりとりの全て！！▽▼ ▼▽キチガイクレーマー扱いに怒り心頭、蛆虫魂炸裂の文面を見よ！！▽▼ 　まず最初に、この蛆虫が日垣センセに送ったメイルがこれ。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ●蛆虫からの第一信……３月９日送信 ------------------------------------------------------------------------ 前略　『朝日』の件は残念でした。『文藝春秋』を拝読しましたが、しかしもし自分が担当者なら、判断経過や、やりとりはともかく、結論としては、同じ結論に至っただろうなと感じます。あれは、そもそも形だけの批評頁に、日垣先生を担いだ連中の判断ミスでした。まさか、本気で批評されるなどと、あの御貴族な皆さんは思ってもみなかったことでしょう。（インデプス編集部註……この「朝日の件」とは、日垣が例によって朝日新聞と原稿内容をめぐってトラブって、その経緯を文藝春秋に暴露したこと（笑））　さて、ご多忙な所恐縮ですが、先日４日の斜断機（以下に紹介……インデプス編集部）　伏魔殿と両「田中」氏に関して、若干の事実誤認があるのではと思い、指摘させて頂きます。小生、長野県民でも無いので、いわゆる田中長野県政というものには、さして興味はありません。しかし、田中知事を巡る、マスコミの中にあるある種のタブー(同業者にそうきつい批判をするものではないという)を危惧しております。そういう興味から、田中知事関係の記事には、必ず目を通すよう心がけており、また時々長野県出身の知人友人などに話を聞いてもおります。引用----------------- 　ほんの一年数カ月前まで長野県では、正月休み明けには知事室と副知事室の前に県内ミニ代官らによる卑屈で長蛇の列ができ、前知事夫人のショッピングバッグ持ちや、知事邸ペット飼育係として職員が献身していたではないか。 --------------------- 　上記のエピソードは、確か日垣先生が去年の夏前執筆なされた『新潮45』の「こんな批評を私は許さない」にもありましたが、たとえば、先生もご存じの、昨年正月明けの田中知事の海外旅行(６日出発)に間に合わせるために、県庁の職員は、年末年始を返上して新年度の予算編成に当たらねばならなかったと伝えられております。　私は、正月に管理職を呼び付けるのが行儀良いとは思いませんが、予算編成を抱えているにもかかわらず、職員の立場も考慮せずに海外旅行する知事さんもどうかと思います。またそれを擁護するため(前述、新潮45)に、前知事時代の正月の知事詣でを持ち出すのは、いささか本末転倒だと思います。　加えて申しますなら、もう就任一年も経った知事さんを持ち上げるのに、「前知事時代はこんなに酷かった」という手法を使うのも、いささか疑問です。引用----------------- 　未だ二億三千万円という“使途不明”の既得権を議員は離さない。自民党の吉田博美参議院議員は、長野県議会議長当時、海外に県庁職員を随行して税金を食い物にしてきた事実が発覚している。 --------------------- 　この２億３千万円という金額が、何の予算を意味するのかの説明が文中にありません。文脈から判断するに、あたかも県議の観光旅行旅費の総額のような誤解を与えます。　恐らく、これは、「第２の議員歳費」と批判されている政務調査費のことだと思いますが、そう書くべきであったろうと思います。ただしこれは、単純なミスですから、執筆者では無く、担当の編集者、もしくは、校閲レベルでチェックが入るべき代物でした。産経の校閲のレベルを考えますと、あまり無理は言えませんが。　ところで、「未だ－－－既得権を議員は離さない」と表現されてますが、これは、昨年度から全国的に始まった制度ではと認識しております。まだ始まったばかりの制度であり、運用してまだ一年を経ておりません。それが「既得権」で、しかも「未だ手放さない」と批判するには無理があるのではないでしょうか？　坊主憎ければ袈裟まで式の無理を感じます。それとも、この金額は、何か他の予算のことでしょうか？引用---------------- 　田中康夫氏は、出張時にも巨大な荷物を自分で持って走り、「悪口」も健在だ。前任者らの利権の温床だった公共事業については、すべて最初から全経過を透明にして仕切り直した。他方、昨年末の田中流補正予算案は、修正なしで可決させている。少なからぬ新聞記者が彼を悪罵するが、その自由な言論自体、前任者には許されぬ行為だった。 --------------------- 　政治家に関して、たとえば、選挙カーを自ら運転するとか、鞄はいつも自分で持ち歩くとか、それらの行動様式をして、ジャーナリストに政治を語ることが許されるなら、恐らくは、問題の吉田議員にしても、吉村前知事にしても、数多の「称賛すべきエピソード」を語れるだろうと思います。　次に、利権の温床だった公共事業に関して、最初から全経過を透明にして仕切直したとのことですが、それは、恐らくごく一部です。雑誌等メディアで散々無駄な公共事業としてあげつらい、予算執行を止めたにもかかわらず、今回、何の説明もなくこっそり復活した道路予算のことを、田中知事の天敵である『讀賣新聞』の長野版が触れております。　また、田中知事が高らかに歌い上げた30人学級は、来年度以降、倍々ゲームで予算が増え続けることが県の予算案書から明らかにされていますが、この件に関して、田中知事の説明はありません。これは日教組利権とでも呼ぶべきものでしょう。　住宅関連予算は、予算の半分が国から下りてきます。首都圏周辺の自治体では、その必要性に関して議論しているというのに、これも全く精査されずに通過しています。　たとえば、長野県庁のウェッブサイトにある、予算関連のファイルをご覧になりましたか？　チェックシートというものがありますが、どれを取っても、とてもチェックが入ったとは思えないおざなりなペーパーです。　次に、昨年末の補正予算ですが、調べてみましたが、これは国の不況対策予算の消化が目的であり、「田中流」という視点を注入できるような余地はほとんどありませんでした。したがって、議会が修正を申し出るような余地もほとんどありませんでした。　新聞記者が彼を罵倒するとのこと。それが前任者の時代許されなかったとしても、それは県庁や県知事の問題と言うより、その程度の批判すらしようとしなかった、あるいは、その程度のことで県庁の嫌がらせを許していたメディアの側の問題に過ぎないと思います。その程度のことすら、政治のせいにして、田中康夫は、それをすら改革したと煽てなければならないものでしょうか？　あるいは、信濃毎日という地元紙は、田中知事が書類送検された時「検察に書類が送られました」と気遣って書いたメディアです。この状態は正常とはとても思えません。これは、自由な言論が確保されていると言えるでしょうか？　率直に申しまして、田中康夫知事を巡るメディアの状況は異常だと思っています。全国紙にとって、もうニュースバリューが下がったのはやむを得ないとしても、週刊誌は未だに礼讃一本やり。日垣先生とご縁が深い『信濃毎日新聞』は、知事べったりの報道を続けていると聞きます。　田中氏と、その取り巻き(田原氏)などは、「東京のメディアは批判ばかり」と仰いますが、ここしばらくそんなものにお目に掛かった記憶は全くありません。　私は、日垣先生が、その田中康夫取り巻きのお一人として世間に認識されていることを全く苦々しく思っている一人です。それぞれの日垣先生の論説に、多少なりとも説得力があれば別ですが、『新潮45』、同時期に発表された『文藝春秋』といい、失礼ながら、まるで別人のような粗雑な書き物でした。「批判者は粗雑だ」と批判しているご本人が、一番粗雑な印象を受けました。それは、知事であり政治家である田中康夫を、作家、同業者、知り合いの田中康夫氏という視点でしか語ることの出来ない弱さだろうと思います。　日垣先生が、ジャーナリストとしての名声を懸けて応援するに値するほどの治世が長野県において行われているかどうか判断する立場にありませんが、もし今後とも、活字媒体において、田中康夫氏を応援なさるのでしたら、せめて世間の批判に耐えうるレベルであって欲しいと、ファンの一人として願うところです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　返信ご無用　　＊＊＊＊　拝￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　冒頭、言及されている「４日の斜断機」、というのは、こちらであります。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【斜断機】伏魔殿と両「田中」氏 2002年03月04日『産経新聞』東京朝刊　田中真紀子さんは、外相を務める前と後で威勢がいい。悪口を言わせたら、この人の右に出る者はいないと言われる。はっきりしていることは、彼女に閣僚は不適格だったという点だ。　しかし、なぜ今も人気があるのか。彼女がやろうとした伏魔殿改革は間違っていなかったからだ。大橋巨泉氏も、悪口だけは五人前だったが無責任を極めた。ヒエラルキーの頂点に立っても伏魔殿との闘争に踏ん張り続けている奴ぁいないのか。　いま絶体絶命なのは鈴木宗男氏だ。彼こそ、集票と引き換えに選挙地盤の利益のみを率先してきた旧時代の尖兵だった。このような人物は未だ地方議会にゴロゴロいる。　ほんの一年数カ月前まで長野県では、正月休み明けには知事室と副知事室の前に県内ミニ代官らによる卑屈で長蛇の列ができ、前知事夫人のショッピングバッグ持ちや、知事邸ペット飼育係として職員が献身していたではないか。こうして、気づいてみれば全国でも下から二番目の借金づけになっていたのである。　未だ二億三千万円という“使途不明”の既得権を議員は離さない。自民党の吉田博美参議院議員は、長野県議会議長当時、海外に県庁職員を随行して税金を食い物にしてきた事実が発覚している。　田中康夫氏は、出張時にも巨大な荷物を自分で持って走り、「悪口」も健在だ。前任者らの利権の温床だった公共事業については、すべて最初から全経過を透明にして仕切り直した。他方、昨年末の田中流補正予算案は、修正なしで可決させている。少なからぬ新聞記者が彼を悪罵するが、その自由な言論自体、前任者には許されぬ行為だった。　もとより田中氏の思想に私は違和感と批判はある。しかし彼が全県を飛び回り、直接市町村の人々と接するようになって、伏魔殿は大きく変わった。何より、集票と引き換えに地元の利益だけを誘導する議員たちの“お仕事”がなくなってしまったのだ。　作家・ジャーナリスト　日垣隆 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 　で、この最初のメイルに対する日垣センセのお返事ってのが、こういう具合のシロモノだったそうです（笑）￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ◎日垣隆からの返信第一信……３月９日受信 ------------------------------------------------------------------- > 　率直に申しまして、田中康夫知事を巡るメディアの状況は異常だと思ってい > ます。全国紙にとって、もうニュースバリューが下がったのはやむを得ないと > しても、週刊誌は未だに礼讃一本やり。日垣先生とご縁が深い信濃毎日新聞は、 > 知事べったりの報道を続けていると聞きます。私は田中氏と取り巻きでもありませんし、信濃毎日と縁が深くありません。事実確認もこのようなズサンな方に、しかも匿名でふにゃふにゃ言われる筋合いはありません。今後二度とこのようなメールを送信するのはおやめください。どうして匿名でしかものが言えないのですか。卑劣です。日垣　隆￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　なんともはや、ステキに愛想のない文面ではあります。　まあ、こういう喧嘩屋稼業のこと、まして公式サイトでも煽りまくりの漢っぷりで売る日垣センセでありますから、商売含めて因縁つけてくる手合いは日々山ほどいるはずで、気の毒にもそういう手合いの一匹とこの蛆虫、認識されちまったんじゃないか、と、あたしゃ推測します。　とは言え、いきなり「匿名は卑劣だ」と言われた蛆虫、蛆虫としての誇りを傷つけられてカチンときたのでしょう、速攻で以下のような第二信を出したようであります。ネットにおける「匿名」性の問題と、それによって保証される公正さについてなど、かなり本質的なハナシになってきていて、この蛆虫、蛆虫ながらなかなかの蛆虫みたいでありますなあ。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ●蛆虫からの第二信……３月10日送信 ----------------------------------------------------------------------- 前略、　公人でいらっしゃる日垣先生に対して、匿名で、某か批判的な私信を送ること自体をして、「卑劣」だと仰るのは、相当の無理があろうかと存じます。先日、ＮＩＦＴＹのＩＤを早いうちに取ったとご自慢なさっていらしたので、てっきり、匿名の問題に関しても、それなりの哲学をお持ちと思っていましたが、この程度の批判(というほどでもない事実認定の問題)で、匿名は卑劣だと激昂なさる度量の狭さに、驚きを禁じ得ません。（インデプス編集部註……この「日垣氏がNIFTYのＩＤを早い内に取った」というのは、どうもこの蛆虫の勘違いらしい……（苦笑））　私のネット歴は、ほんの10年です。大半を、PC-VANやNIFTY-SERVEなどのパソコン通信上で過ごして来ました。　匿名で議論することもあれば、こちらは肩書きも名前も名乗り、相手は匿名のまま、こちらを好きなように誹謗中傷するという状況もこの10数年、ずっと甘受してきました。情報発信するということは、そういう不愉快なコスト(匿名者とも付き合う)も払うことだろうとある意味諦観しております。　最初は、こっちは名乗っているのに、匿名で文句を言ってくるとは卑劣極まりないと思っていましたが、相手が言っていることに多少なりとも事実や真理があるなら、堂々と議論すれば良いだけのこと、また相手が匿名であることを理由に逃げるのは合理性を欠き、アンフェアだと納得するようになりました。　奇妙なことに、マスコミの中には、「匿名」に関してご都合主義的な受け止め方がありまして、たとえば、それが記事に繋がる告発なりリークだと、相手が匿名であっても、「勇気ある告発」と褒め称えるのに、それが、自身が発表した記事や番組への批判となると、掌を返して「卑劣にも匿名で抗議して来た者の意見など受け付けない」と怒る。　私は、それらに関して、少なくとも相手と意思疎通を図る手段、たとえば Eメール・アドレスなどがあって、意見の交換が可能で有れば、別段問題無いでは無いか？　と主張してきました。たとえば私のメールを、「山田太郎」という名称で出したとします。それがいったいどんな意味を持ちますか？　その山田太郎の主張の内容が変わるものではありません。あるいは、年末にお送りした9.11テロ関連のメールで私が業界の人間だと名乗ったことで、某か企みがあるのではないか？　と疑心暗鬼にとらわれたかも知れませんが、私が書いたメールを読めば、そんなものが潜んでいるかどうかは解ることです。　匿名は止めろと仰るので有れば、何処まで私のプライバシー情報をお望みになりますか？　私は4x歳の弱小の出版社に出入りしているリストラ待機組で、住宅ローンと、金の掛かる二人の子どもを抱え、あるいは、会社の電話番号とか、私に影響力を行使しうる立場にある管理職や作家の氏名であるとか？……。それを明らかにしたからと言って、私の主張の価値が変わるものではありません。先生の解釈は変わるかも知れませんが。　私は、常々、身勝手な匿名論(と私は思います)を振り回す同業者に、われわれは普段、匿名の読者視聴者を相手にしているくせに、いざその不特定多数の顧客から批判が来たら、それは匿名だから相手をするに値しないと拒否するが、しかしその匿名の批判に真摯に耳を傾け、いつかは互いの才能を認め合い、顔でも合わせて仕事に結びつけた方が遙かに有益ではないか？　と説いて来ました。　日垣先生のような匿名＝卑劣論をお持ちの方に会っても、私は別に驚きません。こういう考えは、いわゆる著名人の方により傾向が強いようですから。匿名は卑劣だという図式は、うざったい読者からの批判を拒否するには、手っ取り早い方法です。(ただし、有名人という人々は、犯罪紛いの嫌がらせを一杯受けますから、一概に、匿名＝卑劣という発想も責められるべきではありません)　しかしそういう方には、根気強く、匿名は卑劣でも何でもない、大衆を相手に商売している以上、匿名から批判されることを拒否する権利はない、と、説くことにしています。　『信毎』と縁が深くないとのこと。長野県に住んでいる人々や、そこの出身者はそうは考えていないと聞きます。信濃毎日の紙面からも、そのニュアンスは漏れ伝わるとお聞きします。誤解であればお詫びしますが。また、田中康夫氏の取り巻きでも無いとのこと。取り巻きという表現は、確かに否定的なニュアンスを持ちますが、少なくとも、日垣氏の田中長野県政に関する記事を漏れなく拝読しますに、これは「ずさん」も何も、「取り巻き」と言われても致し方ないでしょう。私自身、そう判断せざるを得ない根拠を前回のメールで指し示したつもりです。「ふにゃふにゃ」ではありません。きちんと論拠を書きました。　もし「取り巻き」では無いというのであれば、ぜひ今後の表現活動の中で、「取り巻き」ではない文章を読ませて下さい。　ところで、日垣先生は、ウェッブサイトを開設して、メールアドレスを公開するということに関して、どのようにお考えでしょう。単なる読者サービスで、いくばくかそれによってファンを増やすなり、またビジネスに繋がれば良いという程度にお考えでしょうか？　メールアドレスを公開するということは、それは、著名人あるいは一般人にかかわらず、見ず知らずの通りすがりのネットワーカーから、多様な意見が届くということではないでしょうか？　そこには、不愉快な罵倒もあれば、丁寧な文面ではあれど、容認しがたい批判もあるでしょう。まさか、それが単なる読者サービスで、ファンからのお褒めの言葉さえ届いて気持ちよく仕事が出来ればそれで良しとお考えだとは思えません。　私は、昨年暮れにお送りした9.11テロ斜断機のボツの件に関するメールにしても、お世辞にも日垣先生の精神安定に寄与するような内容のメールを書いているとは思っていません。またそのような読む価値もないメールを送って、お時間を取らせるつもりもありません。　本来ならば、こういうことは、担当の編集者なりが指摘して、ウェッブサイト上においてでも、ご自身からその事実誤認の訂正(少なくとも、異論があったことの公表)があればなと期待していますが、それもないようなので (商売ですから、やるべきだと無理強いするつもりはありません)、遺憾ながらこのような形で指摘し、一層、ジャーナリスト、作家としてそのセンスに磨きを掛けて頂きたいと願っているだけです。　先生は、他人、とりわけ同業者やマスメディアを批判することにはご熱心で、それ自体は結構なことですが(だから私も日垣先生のファンになりました)、どうも逆にご自身が批判されることに関しては、あまり耐性と申しますか、免疫というものをお持ちでないということが、今回頂戴したご返事から窺えました。しかし、政治にせよ、ジャーナリズムにせよ、それを鍛えるのは、結局は批判 (しばしば不愉快な)では無いでしょうか？　それを何処の誰がどういう意図で行ったかは、小さなことです。要はそこに書かれていることに事実があるか無いか、それをどう受け止めるかに過ぎない。それが出鱈目なら、有名税と諦観するなり、ウェッブサイトで晒し者にしてやれば良い。不愉快でも、そこに一片の真理でもあれば、立腹しつつも、次からは気を付けようと心がければ良いだけの話です。　ちなみに、私が、匿名にてお便りする理由は、私は、いかなる形においても、日垣先生の仕事に影響しうるような力も人脈も持っていません。しかしながら、日垣先生の知名度をもって圧力でも掛ければ、私の生活など吹けば飛ぶような存在でしかないからです。遺憾ながら、今回頂戴したメールを拝読する限りにおいては、匿名にしておいて良かったなと思っております。　ところで、もしこんな輩のメールにでも、返信してやろうというお気持ちをお持ちなら、お暇な時にでも、匿名＝卑劣の論拠なり論証をお聞かせ下さいませ。ネットが社会問題として新聞紙面を賑わすようになり、マスコミによるネットの匿名性批判が散見されるようになってからも、未だかつて、説得力のある「匿名性批判論」を私は聞いたことがありません。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊＊＊　拝￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　これに対して日垣センセ、今度は即座にこんな返信をよこしたそうです。見ると「腰抜け」だの「デタラメに罵詈雑言」だの「いい気になって」だの「異常」だの、ひ、ひ、ひどい言い回しです。これは蛆虫に対する人権侵害です。憲法違反です。ああ、とても許せません（笑）￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ◎日垣隆からの返信第二信……３月10日午後受信 -------------------------------------------------------------------- ＞朝日の件は残念でした。文藝春秋を拝読しましたが、しかしもし自分が担当＞者なら、判断経過や、やりとりはともかく、結論としては、同じ結論に至った＞だろうなと感じます。あれは、そもそも形だけの批評頁に、日垣先生を担いだ＞連中の判断ミスでした。まさか、本気で批評されるなどと、あの御貴族な皆さ＞んは思ってもみなかったことでしょう。上記のような腰抜けであられる匿名でしか物をいえない卑劣な方が、どうして他人をこうもデタラメに罵詈雑言できるのか、悲しくなります。二度とメールをいい気になって送るのはおやめください。「異常」観察はまず、ご自分の内面に向けるのが筋というものです。日垣　隆￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　さしもの蛆虫も、これには本格的にクレーマー……あ、いや、戦闘モードになったようであります。というか、あまりにずさんな返信ぶりに、こ、これは本当にあの、日垣隆センセが書いてよこしたメイルなのか？？　という疑念さえ湧いた様子ですなあ。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ●蛆虫からの第三信……３月11日送信 ------------------------------------------------------------------ >> ＞『朝日』の件は残念でした。『文藝春秋』を拝読しましたが、しかしもし >> ＞自分が担当者なら、判断経過や、やりとりはともかく、結論としては、 >> ＞同じ結論に至っただろうなと感じます。あれは、そもそも形だけの批評頁に >> ＞日垣先生を担いだ連中の判断ミスでした。まさか、本気で批評されるなどと、 >> ＞あの御貴族な皆さんは思ってもみなかったことでしょう。 >> 上記のような腰抜けであられる匿名でしか物をいえない卑劣な方が、 >> どうして他人をこうもデタラメに罵詈雑言できるのか、悲しくなります。 >> 二度とメールをいい気になって送るのはおやめください。 >> 異常」観察はまず、ご自分の内面に向けるのが筋というものです。　上記の文章に関しまして、私の読解力の低さ故か、論理的な連携が今ひとつ解りません。まず、＞上記のような腰抜けであられる匿名でしか物をいえない卑劣な方が、　ですが、これは、どのような意味でしょうか？　ここでいう「上記」がどの文章なり文脈に掛かるのか、残念ながら理解できません。＞どうして他人をこうもデタラメに罵詈雑言できるのか、悲しくなります。　ここで仰る「他人」は、私が日垣先生を罵っているという意味では無く、「私が朝日のことを罵詈雑言している」ことだと解釈しますが、第一点として、残念ながら、私がこう判断した理由は、日垣先生ご自身による報告を元に判断した次第でして、他に判断材料があったわけではありません。それが「出鱈目」だというのであれば、これは先生のレポートに、誤解を生むような余地があったとは考えられませんか？　第二点としまして、何をして、「罵詈雑言」と仰るのでしょう？　たとえば「御貴族」という表現でしょうか？　世間一般の日本語の用語用法でいうなら、これはせいぜい、揶揄皮肉のレベルであって、罵詈雑言と呼べるようなものではありません。それは、先生の普段の、少々皮肉がきつい文章と比較しても、全然罵詈雑言と呼べるレベルのものではないでしょう。先生の、論拠をご説明頂けない匿名＝「卑劣」や「腰抜け」は、これは罵詈雑言とは言えませんか？　相当にきつい言葉だと認識しますが。それとも、ご自分だけは、そのルールの枠外に置かれますか？　もし、私のメールをして罵詈雑言だと仰るのであれば、先生からのご返信は、残念ながら、少々感情的な罵詈雑言に満ちていると反論せざるを得ません。＞「異常」観察はまず、ご自分の内面に向けるのが筋というものです。　私自身の中にもいくばくかの異常はあるでしょうし、そもそもマスコミというのは、「異常」に満ちていると思いますが、少なくと、特定のジャーナリストの執筆活動に関して、事実誤認を指摘した程度のことで、そちらこそ「異常」だと指摘される覚えは無いと思います。私は日垣先生をして「異常」だとは申しておりません。田中康夫氏を巡る状況をして「異常」だと考えており、その中に、日垣先生が加わってらっしゃるよう見える状況をして無念に思っているだけです。もし、私が、結果として日垣先生を異常だと名指ししたかのように受け取られたとしたら、それは私の本意とする所ではありません。そのような誤解を与えたとしたら、私の表現力の未熟さに起因するもので、お詫びします。　しかし次の「メールをいい気になって送る」とは、失礼ではありませんか？　私は単に、先生の執筆活動において、私自身が事実誤認であると考える部分に関して、論拠を明示して「これは事実とは違っているのではありませんか？」と述べているだけです。それが匿名によって発信されたものか実名によって発信されたものかは、問題の本質とは遠くかけ離れ、全くどうでも良いことです。問題のすり替えに過ぎません。　率直に申しますが、私にメールを下さっている「日垣隆」という方は、本当に日垣先生でいらっしゃいましょうか？　著作活動を通じて知り得る日垣先生の文章やお考えとはちょっと思えません。　無名の読者から、自分たちの出版活動に関して誤りを指摘されたら、それが乱暴な罵詈雑言を含んでいようが、皮肉に満ちていようが、匿名による指摘だろうが、個人相手であろうが編集部相手であろうが、私は、表現活動に携わる者として、訂正もすれば、それを時間を割いて指摘して下さった行為に関して、お礼も言います。相手の勘違いであれば反論もしますが。それが、われわれ表現者の、当たり前の職業倫理だと、この20年間、疑ったことは一度もありません。　この程度のことで、匿名だから卑劣であると斬り捨てるのは、単なる思考停止だと考えます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊＊＊　拝￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　そしてこれ以降、日垣センセサイドからの返信は、ないそうであります。 ▼▽田中康夫まんせ～、の批判以前にも、蛆虫はメイルを送っていたらしい▽▼ ▼▽マエがあるのね、つまり（笑）　そりゃあセンセも身構えちまうかも……▽▼ 　ただ、今回のやりとりはこれだけ、なのでありますが、先の告発メイルをよくよく読み返してみると、この蛆虫氏と日垣センセの因縁というのはそれ以前、去年の暮れぐらいからあったようなのでありますな。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　日垣先生に初めてメールを出したのは、去年の暮れのことで、ほれ、斜断機原稿ボツ事件ってぇのがあったでしょう。9.11テロで、産経抄がちょっとぶっ飛んだこと(ビルから飛び降りたのはテロへの抗議だ！)を書いた時に、日垣先生は、そんなわきゃ無いだろうという趣旨で、斜断機に痛快な批判記事を書こうとしたのだけれど、社内的にボツになった事件です。本人が得々とガッキーファイター（インデプス編集部註……日垣センセのＨＰ）でもご自慢なさってましたし、言論圧殺ということで、２ちゃんでも、ささやかな産経祭りがありました。　そのしばらく後に、再度、その件に日垣氏がサイト上で触れられて、「私が正しかった！」とトンチンカンな凱歌を挙げられるので、私は、「確かに産経抄が書いたことはおかしいですが、でも先生の論拠も、時系列に沿って考えると無理があります」ということを、新聞をひっくり返して、時系列に沿ってひとつひとつ検証立証して事実誤認を指摘する長文のメールを、卑劣極まりないホットメールで送りました(~_~;)。　いえ、丁寧な文章でしたよ。別にアホバカ、チンカスなんて無礼なことは書きません。そのままビジネス文書として通用しそうな内容でした。もちろん、返事は来ませんでした。そもそも「返信ご無用」と書き添えましたから。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　ううううむ、こういうマエがあったから、センセも身構えちまったんじゃないかなあ……。ちなみに、その正真正銘、最初に日垣センセに送った蛆虫メイル、ってのはこちらです。￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ■蛆虫が初めて出したメイル……2001年１２月１８日送信 ---------------------------------------------------------------- 前略、ご多忙なところ恐縮ですが、産経抄と斜断機の原稿ボツの件に関して、メールさせていただきます。昨日のサイトの記事を読みましたが、日垣氏の本件に関する考察は、かなりの誤解が入っていると思います。 ------------------------------------ ９月15日の産経抄　▼この憎むべきテロに抵抗し、挑戦したのはこの人だけではなかった。ニューアーク発サンフランシスコ行きユナイテッド航空93便の乗客のなかに、自宅の妻に携帯電話をかけてきた夫がいた。それによると乗客たちは団結し、捨て身になってハイジャック犯から飛行機を取り戻すことを決意、彼らと格闘した。　▼「きっと命を落とすことになるだろう。いい人生を。娘をたのむ」、電話は悲痛な別れの言葉をのこして切れたという。そのあと同機はピッツバーグ郊外に墜落した。事実だとすると、犯人らはそのため標的のホワイトハウスに衝突することができなかった。 ------------------------------------ 　ここにあるのは、地上の家族とのやりとりであり、乗客の一部が死を覚悟して立ち向かったことを否定するものではありません。　このやりとりが「嘘」であるというなら別ですが、今日に至るまで、そのような情報は出ていません。産経抄のこの記事のどこが誇大妄想でしょうか？　ここでは、キャビンに陣取ったテロリスト・グループが、特攻を知っていようがいまいが、何の関係もありません。乗客は、地上との携帯のやりとりで、すでに貿易センタービルに飛行機が突っ込んだことを知っています。　つまり、乗客らは、犯人グループが知らされていない目的を、事実として認識せざるを得なかったと判断できます。　※　ぜひ時系列を調べてください。ＷＴＣの北棟アタックから、国防総省ビルの攻撃まで55分。４機目の墜落まで１時間15分もあります。　地上の家族が、特攻テロによるハイジャックだとの認識を持って当然の時間差であり、機上の乗客と、やりとりがあってしかるべき時間の余裕です。　自分らの目的を乗客に話す莫迦がいたかどうかは、また別の問題ですが、当日の産経抄は、そのようなニュアンスを伝えてはいません。日垣先生が斜断機にお書きになる予定だった原稿は下記のものです。 -------------------------------------- 　ハイジャックと、数千人を殺戮したテロとを、惨事後の感情に照らして混同したくなる気持ちは、わからぬでもない。しかし、冷静に考えてみていただきたい。今からホワイトハウスに突っ込む予定である、などとハイジャック犯が乗客に正しく伝えていたと想定するのは、ばかげている。それに、もし乗客がテロ計画を知らされていたなら携帯電話でそう伝えたはずだ。 -------------------------------------- 　繰り返しますが、ここでは、「テロリストが乗客に目的を伝えなければ、乗客らがその目的を知るはずもない」という前提が必要ですが、それ自体、地上との携帯のやりとりで、むしろ地上から伝えられたと考えるべきでしょう。そのような証言も出ておりました。　また、産経抄は、「ハイジャック犯が乗客に目的を伝えた」などということは一言も書いておりません。産経抄が書いたのは「この憎むべきテロに抵抗し」という部分で、乗客らは、このテロの目的を知っていたということを類推し、前提にしているだけであって、それを知った方法にまでは触れていません。　つまり、ここでの先生の間違いは、どうもご自身の中で、事実と推定がある種の混同を来しているように判断します。またもう一点、産経抄が冒頭に書いた部分 --------------------------------------- 　▼この超高層から飛び降りれば万に一つも助かるのぞみはない。彼にも妻もいれば子供もいただろう。ではなぜ彼は自らの意志で空中へ身をおどらせたのか。それは卑劣なテロリズムへの激しい抗議だった。身をもって訴えたのだと思えてならないのである。 --------------------------------------- 　この部分に関しては、私も、いささか執筆者は妄想が過ぎると思います。　しかし、先生が斜断機で書かれ(予定だった)た「この爆風が卑劣きわまるテロによるものだと、男性が瞬時に気づいたと夢想するのは大変なイマジネーションだ」という説も、同ビルが、金融ビルであり、そこで働く人々は、十重二十重の情報網を持っていて、恐らくはラジオ、携帯もあったろうことを考えると、少なくとも、その同じフロアにいた何名かが、航空機テロであったとの認識を持っていたとしても全く不思議ではありません。 (日本人生存者の中にも、日本の家族や同僚とのやりとりで、飛行機が突っ込んだことを知った人もいました) 　確かに、問題の産経抄は、いささか感情的であるし、首を傾げる部分はありますが、そこに書かれたことが、果たして事実として推定するに無理があるかどうかは、産経抄が書かれた当日に入手可能であった情報で、逐一検証できました。　小生、長らく日垣氏を尊敬しておりましたが、田中康夫氏に対する日垣氏の無批判な論説に接して昨今疑問を抱くようになり、その斜断機を巡るトラブルも、ちょっと斜に構えて読んだ次第です。率直に申し上げて、日垣氏の名誉のために、あの原稿はボツになって良かったなと考えております。　匿名による批判をお許し下さい。小生、長いこと出版業界で禄をはむ者ですが、残念ながら日垣氏とお知り合いになれるような環境にはおりません。本件に関しては、今一度冷静にご検証頂ければと思っております。 ※余談ですが、小生は、少年犯罪の実名報道には反対です。全ての犯罪者の実名報道に反対です。犯罪者は、法廷で裁かれるべきであり、メディアが実名を晒して社会的制裁を科すことには反対です。　しかし、日垣氏のように、少年犯罪の背景を探ることは、極めて有益な作業だと認識しております。今後ともますますのご活躍を祈っております。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　※　返信ご無用　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＊＊＊＊拝￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣さて、いかがでしょうか。読者諸兄姉はどのように判断されるでしょうか（笑）　え、あたしっすか？　あたしは、いくら蛆虫相手だからって日垣センセ、もう少し愛想のある返事をしたってバチは当たらなかったんじゃないかなあ、とは思いますね。確かに、おそらくは山ほどくるメイルの中で、この蛆虫メイルだけ斜め読みしたら、「あ、こりゃキチガイだ、よくあるネチネチからんできやがる“構ってクン”系クレーマーだ」と、それこそ脊髄反射（これ、便利なもの言いっすね）しちまうかも知れない、ってのは、まあ、わからないではないですけど。　でも、これってつまりは浪曲なんかでもよくある「器量を試す」ってやつでしょ。相手がどれくらいの器量を持った人物かを、身体を張って確かめようとする、蛆虫＝近代下層プロレタリアート（笑）伝統の世渡りのやり口。あたしの好きな相模太郎の「灰神楽三太郎」なんて、てめえが勝手に間違えて飛び込んじまった安濃徳（伊勢路の大親分）の門前で逆ギレのハッタリかませて、相手の器量を試してます。「バカ」ってのも、その場になれば一瞬のうちにこういうことのできるやつに奉られるギリギリの尊称だったわけで、【サイバッチ！】の専売特許みたいになってきてるあの「蛆虫」ってのも、あたし的にはこういう「バカ」と同義なんですな。　インターネットというのは、基本的に「キチガイの増殖・増幅装置だ」というのは、あたしの持論であります。ありますが、と同時に、一見キチガイとしか見えない有象無象の中に、一片の「良識」もまた確実に含まれる、というのも真実であります。　そういう「良識」はしかし、これまでのように一個の独立した人格がやんごとない環境、いい子いい子の教育、趣味のいいお上品な生活のありよう、などなどによってゆったりと育まれた上に宿る、てなシロモノではなくなってきている、と。早いハナシが、すぐれた環境でよく鍛練された教養あふれる「個人」にこそ信頼すべき「良識」が宿る、とは、どうも限らなくなってきちまってる、ってことなんですが。　「知識人」とか「インテリ」とかのイメージってやつも、そういう意味で一度もうチャラにしちまうのがいいし、そういうイメージの上に無自覚に乗っかって「正義」を演じようとするバカ文化人やエセマスコミなんぞにも、全く同様に「おまえらいつまで役にも立たないカッコつけてんだ、このヴォケが！」と言ってやるべきかと。　だからですね、蛆虫は蛆虫でもただの蛆虫というだけでもない、なんて難儀なブツが、今や平然と出現し始めてる。どこから見ても無学文盲で、都合が悪くなると、あうあうあう、としか言えない、そのくせ「ボクってモテるんですよぉ、うへうへうへ」とうそぶいてはまわりにボコボコにされている kamezo も、真性中卒で「ああああ、早く朝鮮半島で戦争でもおっぱじまらないかなあ～」というのが口癖の、社会の底辺しか見ていない不平不満分子の雷太どんも、蛆虫ながらミョーな良識、フシギなまっとうさ、みたいなものをどこかに持っているところもある、と。だからと言ってもやはりしょせん蛆虫は蛆虫、いきなり隣に引っ越してこられたらうっとうしいことこの上ないのは間違いないですが（苦笑）、モンダイは、その蛆虫にも「平等に」良識が宿るようになっちまってるらしい、今のこのニッポンの高度大衆消費社会ってやつでありますよ。　というわけで、日垣センセ、こういう蛆虫状況をどのようにお考えなのか、機会があればゆっくりおハナシしてみたいなあ、とか思っているあたしでありました。 ◎もう一度、日垣隆　公式ＨＰ「ガッキィファイター」 http://homepage2.nifty.com/higakitakashi/ （管理はどうやら、別の御仁に頼んでやってもらっているようでありますが） ◎ついでに、田中康夫ヲチの蛆虫サイトも（笑）　「ここが変だよ、康夫ちゃん」 http://www.ne.jp/asahi/eiji/home/main/yasuo-chan.htm ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ★★☆サイバーパパラッチ的インデプス風味の編集後記 ●あらかじめお断りしておきますが、あたしゃ日垣隆には何の怨みもございません（笑）。　　いまから十年くらい前、まだ大学で教えていた頃、確か『世界』だか、『朝日ジャーナル』だかの取材とかで、当時あたしが研究室でやらかしてた自主ゼミみたいなのに彼がやってきたことがあって、長時間いろいろ話し込んだこともありますし、その仕事についても、基本的には元新聞記者の手癖がいい意味で抜けなくて、「ああ、根はマジメなヤツなんだなあ」という感じで、まあ、ひとまず信頼するに足る同時代人のひとりとして横目で眺めてきました。例のトンデモ全開な『買ってはいけない』騒動の時は、あたしも正面からのアンチ本『「買ってはいけない」は買ってはいけない』（しかし、まんまだな、このタイトル）をブチあげて対抗していた関係上、頼もしい援軍と思ってましたしだから昨今の派手なブレイクぶりも、「おお、いいんでないの」という感じではありました。　今回、無名の蛆虫からの告発メイルが届き、その境遇に同情して阿鼻叫喚の騒ぎの編集部の蛆虫連をなだめながら素朴に思ったのは、ありゃあ、きっとこりゃありがちなキチガイクレーマーとみなしてそういう雑な対応しちまったんだろうな、ということでありました。ありましたが、しかし、どうやらこの日垣センセ、一方では許しがたいことに田口ランディ＠万引き湯河原ババア、についてガードがゆるゆるになっちまってるらしい、ということも最近判明しているので、このプチクレーマー疑惑の蛆虫の件はともかく（笑）、こちらの方は、きっちり反省して欲しいと思っております。　以下、そのガードゆるゆるの証拠の一節。 ----------------------------------------------------------------- 　この二年間で人気爆発した田口ランディさんは、どうか。自分のことだけ書いた彼女の本を読んでいても、正確な意味でナルシズムは感じられない。彼女の『ぐるぐる日記』（筑摩書房）に、こんな一節がある。　《私というものこそが、普遍に至る道だ、という確信が私には常にあった。》　正しい態度であると思う。【斜断機】ナルシズムの問題　　より抜粋 2001年06月10日『産経新聞』東京朝刊 ------------------------------------------------------------------ 　正しいわきゃないだろ、っての！（苦笑）　あ、いや、能書きそのものとしては正しいかも知れないけど、あの田口がちょこざいにもぬかした瞬間からそりゃ正しいわきゃないだろ、ってこってすが。　しかし、いわゆるジャーナリズムとかノンフィンクションとかの系統のシトって、田口みたいなブツにヨワいんですかねえ。佐野眞一や吉田司（このシト、あたしゃ好きなんですが）あたりも、田口オッケーみたいなこと言ったり書いたりしてましたし。このへん、結構深い問題のような気がします。ことばとかもの言いが生身のニンゲンという文脈から離れて、常に「客観的」に存在し得る、とうっかり信じてしまうようなマジメさ、って、こういう時代、こういう情報環境においては、もしかしたらヤバいのかも、とか、またぞろしちめんどくさいこと考えちまいました。このへんは機会があれば、また。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集・発行人:大月　隆寛　　　　takahiro　OTSUKI Mail Address<mailto:otsuki@cybazzi.com> Copyright(C), 1998-2002 　takahiro　OTSUKI ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ============☆★☆ こちらも蛆虫のスクツ！　激裏情報！☆★☆============== 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