メルマガ:「電気と資格の広場」
タイトル:「電気と資格の広場」増刊号  2001/09/19


「電気と資格の広場」増刊号
「電気と資格の広場」9月10日臨時増刊号
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皆さんこんにちは、「カズ」です。(^_^)/
先日は、ご協力ありがとうございました。
(知ってるハンドルの人もいて、ありがたい。 感謝です)

おかげさまで、コンテストで良い成績をおさめる事ができます。

「平成の資格王  中村 一樹(なかむら いつき)」さんに
紹介してもらっている恩返しができます。

さらに「電気と資格の広場」を「日経ネットナビ(毎月29日発売)」で
特集してくれるとうれしいな。(^_^;)無理かな

これからでも協力してくれる人は、次のURLで、【新規発言】ボタンを
クリックして掲示板に「電気と資格の広場」の良いところを、書き込み、
してもらえますか。
http://www.a-stage.com/sp015/bbs.php3?qid=5
そうすると、「電気と資格の広場」に投票が入ります。

よろしくお願いします。ByeBye\(*^_^*)(*^_^*)/

投票の仕組み説明のページ
http://netnavi.nikkeibp.co.jp/bestnavi/
掲示板のページ
http://www.a-stage.com/sp015/bbs.php3?qid=5
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若月さんが、電験の出題分析を書いてくれました。
若月さんは、電験の出題分析に定評がある人です。 自身で、電験に1発合格され
その秘訣は、常々[過去問題の分析が重要です]と言っています。
(本来で有れば、理論と電力は、カズが担当する予定でしたが、新しいプロジェクトで
 時間がとれず、できてません。 若月さんの機械と法律だけですが、臨時増刊で
 発行します。 参考にしてください。 カズの分ができたら、その時又臨時増刊で
 発行します。)


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 機械の出題分析(文責:若月)
全体として回転数を表す単位が〔r/min〕が〔1/min〕に変更されました.今年度は
従来の〔r/min〕が併記されていますが来年度以降は〔1/min〕のみの表記になるか
のしれませんので注意が必要です.B問題が前年度から2問の小問に分割されました
が,情報処理関係以外はA問題より簡単な内容になっています.従来はB問題は難問
が出題されていましたが今後はAとBのレベルの区別はなくなっていくかもしれませ
ん.その意味では合格しやすくなったといえるでしょう.問14の情報の選択問題外
は基本的で素直な問題となっています.テキストをこつこつと学習した受験者なら
ばほぼ問題なく解答できたと思います.

 問1
 直流機の誘導起電力の方向はフレミングの右手の法則に従うという電気理論の基
本からの出題です.負荷の変化により誘導起電力がどのように変化するかを考察す
る良問です.
 問2
 問題はかご型誘導電動機の問題になっていますが,始動時のインピーダンスが一
定であれば電気理論の交流の問題になっています.電圧降下を知ることにより流れ
る電流を求めるオームの法則そのものの問題です.
 問3
 誘導器の等価回路に関する問題ですが,これを誘導するとなると少々大変ですが
,一次換算の二次側の回路定数はどのテキストにも載っている基本的で非常に重要
なところなのでちゃんと学習していれば問題ないところです.
 問4
同期発電機の並行運転の問題ですが,これは同期発電機の並行運転の条件を知って
いる必要があります.この問だの条件としては周波数が等しくならなければならな
いので,同期速度から周波数を等しいとおけば必然的に求める回転数が求められま
す.ここで回転数の単位として〔1/min〕がでてきました.
 問5
変圧器の電圧変動率の簡略式から指定の力率の電圧変動率を求める問題ですが,簡
略式に特定の力率の値を代入すると%抵抗降下と%リアクタンス降下が求められこ
れより簡略式の定数部分が求められ,指定力率の電圧変動率を求めることができま
す.この問題もの従来から繰り返し出題されている定番の問題といえます.
 問6
 変圧器が最大効率となる条件(鉄損=銅損)より,任意の負荷率のときの銅損と
鉄損の比を求める問題ですが,これは変圧器の効率を表す規約効率の定義がしっか
りと分かっていなければなりません.これと,最大条件から後は機械的に比が求め
られます.
 問7
 直流チョッパに関する基本的な問題です. 直流チョッパの出力はオン・オフの
時間設定により定まることが分かっていれば簡単に誤りを指摘できるでしょう.
 問8
いろいろな電気加熱に関する特徴について誤りを指摘するものですが,出題されて
いる加熱法波どのテキストにも必ず載っている基本ともいえるものです.誘電加熱
と誘導加熱は交番磁界及び電界中で発生することは3種受験者としては常識と考えな
ければなりません.
 問9
 自動制御の問題ですが,これは少々レベルが高く2種の問題といってもいいでしょ
う.時定数を理論的に求めるには過渡現象を解かなくてはなりません.これは通常
2種以上の問題レベルなので,3種受験者は時定数の概念と単位を知る程度で十分で
す.自動制御にはたまにレベルを超えた問題が出題されることがあるので注意が必
要です.
 問10
 コンパクト形蛍光ランプの形状と特徴についての設問ですが,平成7年度電験2種
の機械一次試験にほぼ同じ問題として主題されています.2種の一次試験と3種の問
題はそれほどレベルの格差はありませんので,万全を期したい受験者2種の一次試験
問題も少々の覗いてみたほうがよいかもしれません.合格すればいずれ必要となる
ので無駄にはなりません.
 問11
 情報処理系の問題です.シフト命令に関する基本的な出題ですが,学習していな
い人にはさっぱりでしょう.情報処理関係が出題される問11と問14は今のところ選
択問題ですので,この分野が不得意な受験者は初めから学習しないで他の分野にそ
の学習時間を振り向けた方がいいでしょう.逆にこの分野の得意な受験者にとって
は点数を稼げるまたとないものでしょうから力を入れることも重要です.情報処理
関係が選択問題となってる間は,これらを選択するかしないかを初めに決定してよ
けいな学習をしないことも短期間に合格するための重要なテクニックです.
  問12
 直流電動機のトルクと回転数に関する基本的な問題です.トルクは電機子入力に
比例し,回転速度は電機子誘導起電力は回転数と界磁磁束の積に比例するという基
本公式からの出題です.トルクと誘導起電力を表す公式は非常に重要なのでいろい
ろな応用が効くようにして下さい.ここでも〔1/min〕がでてきました.
 問13
 燃料電池に関する問題ですが,前半は化学におけるファラデーの法則の基本から
の出題です.化学当量に関して過去にずいぶんと出題されています.電気量と電圧
の積で電気エネルギーつまり電力量となることに注意して下さい.
 問14
 これは今年の3種全体で一番の難問と行ってよいでしょう.この分野を専門として
いる受験者にとっては何でもない問題でしょうが,従来の強電といわれる分野の受
験者には手がでなかったかもしれません.2種の問題としても十分すぎるほどの問題
だと思われます.この手の問題をマスターするにはディジタル回路に関するテキス
トを学習するしかありません.

法規
 全体として基本的な問題だといえるでしょう.B問題も一つ一つ見るとA問題より
もレベルは低くなっているように思えます.
 問1
 省令第14条「過電流からの電線及び電気機械器具の保護対策」からの出題です.
 問2
 省令第22条「低圧電線路の絶縁性能」からの出題です.
 問3
 解釈第37条「低圧電路中の過電流遮断器の施設」の第1項,2項,3項,5項及び第
38条「高圧又は特別高圧電路中の過電流遮断器の施設」からの出題となっています

 問4
 解釈第41条「避雷器の施設」からの出題です.
 問5
 解釈第65条「架空ケーブルによる施設」からの出題です.
 問6
 省令第57条「配線の使用電線」及び第58条「低圧の電路の絶縁性能」からの出題
です.
 問7
 解釈第162条「屋内電路の対地電圧の制限」からの出題です.
 問8
 電気事業法第43条「主任技術者」及び同条施行規則第56条「免状の種類による監
督の範囲」からの出題です.これは自分がこれから修得する免状のことなので十分
に理解しおかなくてはなりませんね.
 問9 高調波が発生するとどのような影響が電気機械器具あるかの設問です.電子
機器が普及してきたので最近では特に問題となることが多くなってきたので,今後
も出題される可能性の高い問題です.2種にも繰り返し出題されています.
 問10
 接地変圧器(GPT)二次側巻線の結線法ですが,理論的に解析するのは2種のレベ
ルなので,オープンデルタ(三角二次巻線開放)となることを理解しておけば十分
です.
 問11
 電力コンデンサに関する説明の必要もないほど簡単な問題でした.
 問12
 需要率の定義と三角結線をV結線にしたときの利用率に関する問題です.過負荷運
転となっていますが,利用率が分かっておれば簡単な問題でした.

                        解説 電験1種合格 若月輝彦
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