メルマガ:野田スカの裏モノライター奮闘記
タイトル:☆野田スカの鬱病ライター奮闘記0106/うちまる大尉の「北の国から」☆  1999/06/08



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      ▼  ☆別冊・野田スカの鬱病ライター奮闘記
      |            /うちまる大尉の「北の国から」☆
      |        nodasuka@mcn.ne.jp
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>テレクラは一期一会
======================☆☆☆ はじめに  ☆☆☆=======================

こんばんは、野田スカでございます。
ただいま帰還いたしました。
すまんこってす、鬱が再発してきました。
実は、わたくし、鬱なる時があるんです。
社員が多い職場で働くと、人間関係で精神がヘコンでしまうんです。
で、テレクラも働く人数が少ないからいいかと思っていたら、
かかってくる電話、入店するお客様、けっこうな人数です。
そこまで、頭がまわりませんでした。

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 ☆■☆■☆■☆■☆≪≪ うちまる大尉のススキノ便り ≫≫☆■☆■☆■☆■☆
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本官が、うちまる大尉であります。
今回はススキノではなく、札幌より車で4時間くらいのところにある
帯広の検証をしたいと思います。


―◆北海道帯広市の『援交通り』を検証する◆―――――――――――――――

 ・去年の今ころだったと思う。
  TVをつけて、ソファーで寝転んでいた。なんてことのない、夕暮れ時、、
  アナウンサーの一声でTVに釘付けになってしまった。
  「ここは、帯広市で援交通りと呼ばれています」
  なに!エンコウ?!たしかにテロップにも、「援交=援助交際」と出ている。
  これは、怪しげな深夜番組ではなく、ローカルながらも「れっきとした」
  ニュース番組である。
  つぎに、援交通り商店街(笑)の店主のインタビューが流れた。
  「ウチに電話がくるんですよ。”おじさん、遊ばない?”って、
  怒ってやりましたよ。そうしたら、”だめだこのオヤジ”
  といって切られましたよ。まったく何を考えているんですかね!」
  あはは、まさか「いや〜〜女子高生はいいねぇ。3発抜きましたよ」
  なんて言えないわな。
  しかし、営業電話をするとは、恐るべき女子高生達だ。
  これは、確かめに行かなくては  、、と、思いつつも仕事が忙しく、
  行くひまがないまま、今日を迎えたのであった。


―◆帯広の電話取材◆――――――――――――――――――――――――――

 ・札幌から車で4時間かけて帯広にやってきた。
  ここは、北海道の酪農・田園地帯と呼ばれ、大きさは中都市というところ。
  街は、道幅が広く、小綺麗な印象を与えてくれる。
  「さて、どうやって援交通りを探そうか、観光案内に聞くわけにもいくまい。
  やはり電話取材(テレクラ)が一番だな」
  というわけで、市内はずれの、テレクラに入った。
  北海道のテレクラは、ほぼ取り次ぎ制であり身分証も必要無い。
  まだ午後5時だったので、料金は2時間2000円だった。
  ラッキーなことに、個室に入ったと同時に、電話がなった。
  「もしもし」
  「こんにちは」
  まずは、会話を楽しもう。
  5分くらい、テレクラにおける「一般的」な会話をした後、本題に入った。
  「ところで”援交通り”って、知ってる?」
  「え〜〜〜、よくわかんないけど、たぶんSデパートの裏じゃないかなぁ」
  「そこに行くと、なにかあるの?」
  「わかんない、、、」
  彼女は、年齢20代後半である。ちょっと、トシがいっているか、、、
  ただ、驚いたのは女子高生が集まって、ビデオ撮影のオークションも
  開かれているようだ。
  男(業者?)が、気に入った女子高生を買って、ビデオ(たぶん裏)を
  撮影し、5万円くらいの報酬を出しているそうだ。
  詳細をつかむことは出来なかったが、これは援交どころではない、、
  う〜む、恐るべし!  
  とりあえず、Sデパートという場所だけはわかったが、これだけで判断
  するのもどうかと思い、さらに取材を続けた。
  次にかかってきたのは、23歳人妻。
  バックノイズから、公衆電話のようだ。「遊べる人を探しているの〜〜」
  くぅう〜〜〜、これは即アポじゃん!
  しかし、取材を続けた。自分を誉めてあげたい。
  彼女は”援交通り”については、何も知らなかった。
  が、彼女曰く、帯広は男も女もナンパに励んでいるそうである。
  逆ナンも有り?の質問にも、「うん、たぶんあるよ」との事。
  先ほど聞いた”援交通り”の場所について聞いてみると、
  「もしかしたら、そういう事もあるかも知れない。」
  「やっぱり、女子高生に聞いたほうがいいよ。」と言われて、電話を切った。
  その後は、ろくでもないコールばかりだったが、まずまずの成果。
  時間も午後7時をまわっている。
  そろそろ、援交通りへ行ってみることにした。

―◆援交通り◆――――――――――――――――――――――――――――――

 ・ちょっと迷いながらも、なんとか到着。道幅が広く一方通行だ。
  左側一列に、路上駐車車両があった。
  ここは、繁華街のちょい外れにあるが、人通りもまばらである。
  街灯は無いが、デパートの壁面に高さ3mくらいで、10mくらいおきに、
  照明があり、真っ暗というわけでもない。
  仮に男が車を止め、女が徒歩で気に入った男と「商談」をするには、
  絶好のロケーションである。
  駐車中の車を確認してみたが、ほとんどが無人。
  人が乗っていても、おばさんだったり、カップルだったりで、期待外れだ。
  (う〜〜ん、どうしようか、、、)
  まぁ、メシでも食って考えよう。帯広の名物は「豚丼」である。
  甘辛のタレを付けて焼いた豚肉が丼の上に乗っているのだ。
  これが、またうまい!おっと、豚丼の話ではないな。
  腹が満足したので、徒歩で散策してみよう。
  援交通りにほど近い、映画館の前で、いかにも軽そうな女が2人いた。
  (どうしようか、聞いてみようか、、)
  まずは、やりすごしてパチンコ屋に入り休憩室で一服。
  (ど〜せ、本官は地元じゃないし、聞いてみよう!)
  映画館に戻ると、彼女たちは、健全に「ナンパ」されていた。
  あちゃ〜〜、これじゃ無理だな。
  再び援交通りに戻るも、事態は進展していない。時間は午後8時ちょいすぎ。
  このまま待ってもいいが、「ガセネタ」だったら目も当てられない。
  そこで、再びテレクラで情報収集をし、その後にまた来れば、時間的にも
  都合がいい。よし、そうしよう。

―◆再び電話取材開始◆―――――――――――――――――――――――――

 ・2軒目のテレクラに入る。こんどは、遅い時間なので3000円だ。
  お!落書き帳があるぞ。何か情報は無いだろうか、、、
  「バカ!2度とこない」
  「全然鳴らない。金返せ!」
  、、、入る店を間違えたようだが、後には引けない。
  コールの方は、落書き帳通り、サイテーであった。
  キチガイみたいな女や、アニメ声の32歳、、もう、逃げたい!
  うち、2本ほど援助コールがあったので、援交通りのことを聞いてみたが、
  いずれも知らないとの事。
  唯一、Sデパートの近くのカラオケ屋の前にある電話BOXから、
  援助コールが多いとの情報を入手するも、援交通りには結びつかない。
  いまいち確証が得られないが、再び援交通りに戻ってみた。
  ルームランプを付け、マンガを読みながら、あたりの様子をうかがう。
  本官のすぐ前に軽自動車が止まっていた。中に人はいる。
  軽から人が出てきた。女だ。しかも、若い。時々、こちらを見ているような
  感じ。(もしかして、、、)
  しかし、期待もむなしく、女は繁華街に消えていった。
  ふと前を見ると、黒いスポーツカーが止まっている。
  こんどは男がでてきて、駐車している車に何か話しかけているようだ。
  だが、これも、どう見てもただのナンパだった。
  もう限界だ。これから、また4時間かけて、札幌に戻るのか、、、とほほ。

  ※援交通りの検証は、失敗に終わってしまったが、時間と曜日が悪かった
   のかも知れない。まず、女子高生が出てくるのは、土曜日の午後らしい。
   今回は金曜日で時間も遅いせいか、女子高生コールは1本も無かった。
   また、先に出てきたアニメ声の32歳が「おまえ、高校生だろ!って
   言われて、切られることが多いんだ」といってたことから、テレクラで
   女子高生が「商談」が出来ない状況にあるのかも知れない。
   いずれにせよ、土曜日の昼間を狙って、もう1度検証しなければ、
   真実はわからない。少なくとも、”援交通り”には、女子高生以外は
   関わっていないようである。


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いかがでしたでしょうか、期待通りの結果とはならなかったかもしれませんが
ビデオ撮影の可能性という含みを残し、再度の検証をご期待下さい。


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